安静中だけど、してはいけない体勢や座り方ってあるのかな?
もう二度と辛い、入院はしたくないからしてはいけない内容を知って予防しよう!
など状況は違っても、今より悪くなりたくないという望みはみんな同じだと思います。
私も3回の切迫早産で違う病院に足を運んだり、複数の医師や助産師さんの意見やアドバイスをたくさん聞いて参考にして過ごしました。
分からない未来への不安を感じ、今よりも悪くなりたくないという気持ちは強くありました。
そして、3人目の妊娠中だけは入院を回避することができ、3回とも早産にならずに出産することができました。
そんな私が気をつけたことも一緒に紹介します。してはいけない体勢や行動、座り方と寝方をまとめました。よかったら参考にしてください。
切迫早産になりやすい人の特徴と2人目・3人目を乗り切った方法もまとめました。
\切迫早産になりやすい人の特徴を紹介/2人目・3人目について/
切迫早産で気を付けるポイントとNG行動
私は繰り返す切迫早産の経験で、未来への不安な気持ちから産科医にたくさん話を聞きました。その話と自分の経験からポイントと行動をまとめたので紹介します。
切迫早産で気を付けるポイント
私自身この2つを意識して過ごしました。
- 子宮頚管が短くならないようにすること
- お腹の張りに気を付けること
今より状況を悪化させないためには、切迫早産の診断基準を知り、それにつながる行動や体勢を避けることが大切です。
【切迫早産の診断目安】
子宮収縮(規則的で頻繁なお腹の張り)
子宮頸管の長さ(25mm以下になること)
出血や破水や子宮口の開き
この3つ以外にも多胎妊娠など切迫早産の理由はさまざまです。双子や三つ子などの多胎妊娠は自分がコントロールすることはできません。ですが、自分の行動はコントロールすることができます。
なので、お腹の張りが増えることや子宮頚管が短くなることを理解して、やらないように気をつけて過ごしましょう。
※主治医に絶対安静を言われている方は、基本身体を横にしておいてくださいね。
子宮頸管が短い場合のできることをまとめました。よかったらご覧ください。
\【子宮頸管が短い】伸ばすために3回の経験で試した方法/
切迫早産でのNG行動
切迫早産の場合、以下のような行動は避けるべきです。
性行為 | 子宮の収縮や、感染症を引き起こす可能性があります。 |
飲酒や喫煙 | アルコールやニコチンは胎盤を通して赤ちゃんに届き、胎児に悪影響がでることがあります。 |
重いものを持つ | 重いものを持つことで子宮頸管が開いてしまう可能性があります。 |
急激な動きや過度な運動 | 子宮収縮を促す可能性があります。 |
ストレスをためる | ストレスは、ホルモンバランスを乱したり、免疫力を低下させたりする可能性があります。 |
切迫早産で安静にしていること自体がストレスですよね。でも37週のゴールがあります。リラックスできることを取り入れて乗り切ってください。
何をして過ごせばいいか迷っている方はこちらの記事をご覧ください。
\3回の切迫早産で経験した23の暇つぶしを紹介/
切迫早産でしてはいけない体勢
産科医に聞いた話の中で、私が特に意識してやらないようにした体勢がこの2つです。
お腹に力が入る体勢(重いものを持ち上げるなど)
和式トイレにしゃがむ体勢(雑巾がけやスクワットなど)
お腹に力が入る体勢
お腹に力が入る体勢は、子宮に刺激を与えて収縮を引き起こす可能性があります。切迫早産の診断基準の子宮収縮(お腹の張り)につながり、状態が今より悪くなることがあります。
【生活の例】
上の子を抱っこ
お米や水などの重い買い物の荷物を持つ
大量の洗濯ものを持って運ぶ
掃除の際の椅子やテーブルなど家具の移動
私は安静中は上の子と座ってハグはするけど、抱っこはしないようにしていました。
和式トイレにしゃがむ体勢
和式トイレにしゃがむ体勢は、子宮頚管の短縮につながる可能性があります。切迫早産の診断基準の子宮頸管の長さの短縮(25mm以下になること)になり、状態が今より悪くなることがあります。
【生活の例】
下に落ちたものを拾うとき
草ひきや花壇の手入れ
子供やペットのお世話や遊び
床拭き、雑巾がけ
棚の下の物を取り出す
下から立ったり座ったりする
自宅安静中の寝る環境はベットではなかったので、布団から立ったり座ったりするときは膝をついて手で支えるようにしていました。一番意識したのは、足を開いてしゃがまないこと。特に、上の子のお風呂やトイレなどのお世話はしゃがむことが多かったので、頼めることはお願いして自分ができる限りしないようにしていました。
身体が元気なだけに、37週のゴールまで気を抜かないことが大切。
上の子のお世話はお願いするのと、便利なものを活用するのがポイント。
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子宮頚管が短い人の座り方
私は子宮頚管が短いとの診断だったので、特にダメな座り方は避けるようにしていました。産科医の話と経験からやってはいけない座り方とおすすめの座り方を紹介します。
やってはいけない座り方
座り方の癖などあるかも知れないですが、切迫早産の診断基準に関係する子宮頚管を短くしないことを意識して過ごしましょう。
【やってはいけない座り方】
座り方 | やってはいけない理由 |
足を組む座り方、横座り | 骨盤が歪んで子宮頸管に圧力がかかり短くなる可能性があります。 また、血行も悪くなります。 |
ペタンコ座り(八の字座り女の子座り) | 普段は閉じている骨盤下部がペタンコ座りをすることで開いてしまい、子宮頚管の短縮やお腹の赤ちゃんが下がりやすくなります。 |
腰(背中)を曲げる、お腹を圧迫する座り方 | 腰(背中)を曲げると腹圧が上がって子宮に刺激を与えることや、胎児への酸素供給が減る可能性があります。また、背中や腰の筋肉にも負担がかかります。 |
長時間同じ姿勢でいる、長時間座り続ける | 同じ姿勢でいると血液循環が悪化し、むくみや血栓などのトラブルが起こりやすくなります。座り続けることも子宮頸管に負担がかかる可能性があるので、できるだけ控えるようにしましょう。 |
※切迫早産の状況は人それぞれなので、主治医の指示を優先してください。
座ることが大丈夫な場合のおすすめの座り方
切迫早産で座ることが大丈夫な場合は、次のような座り方を心がけましょう。
【おすすめの座り方】
座り方/対策 | おすすめな理由 |
あぐらをかく | 骨盤の位置が安定し、子宮頸管に負担がかかりにくくなる。血行が良くなる。 |
クッションや座布団を敷く | お尻の下に敷くことで、硬い床や椅子からの衝撃を和らげ、子宮への刺激を軽減する。 少しでも寝ている状態に近づける為に、上半身が少し斜めになるようにクッションを敷く。 |
背筋を伸ばす | 背筋を伸ばすことで体幹を安定させ、背中や腰の筋力を活用できる。呼吸が深くなり、リラックスできる。 |
私は食事の時の座り方は、特に決めていませんでしたが、必要以上に長く座り続けないようには意識していました。
入院中はベッド上だったので、あぐらをかくことが多く、疲れたらどちらかの足を伸ばした状態で座ります。
自宅安静中は椅子に座っての食事だったので、背筋を伸ばすなどはせず、ゆったりと座って食べていました。
ゆったりした気持ちで過ごせるように、自分にあった座り方をしてくださいね。
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切迫早産中のおすすめの寝方
安静度が高い場合や安静期間が長いと、身体が痛くなったりだるくなったりします。
そんな時、寝方のパターンを知ってると少しでも快適に過ごせると思います。
最終的には自分にとって楽な寝方で乗り切ってくださいね。
避けた方がいい寝方
避けた方がいい寝方はうつ伏せ寝と長時間、仰向けに寝ることです。
うつ伏せ寝はあまりしないとは思いますが、お腹を圧迫するのでしないようにしましょう。
長時間、仰向けに寝ることは、お腹の重みで大動脈や下大静脈が圧迫されてしまうので注意が必要です。これは、母体と胎児の血液循環を悪化させるだけでなく、低血圧やめまいなどの症状を引き起こす可能性があります。
健診の時は仰向けの状態になるので、長時間でなければ大丈夫だと思います。私は短い時間なら仰向けになって気分転換する時もありました。仰向けに寝るのはよくないと言われても、「少しでも仰向けになったらダメ」など、あまり神経質になりすぎないようにしてくださいね。
切迫早産でおすすめの寝方
3回の切迫早産でトータル9カ月ほどの寝たきり生活をした私のおすすめの寝方は以下の5つになります。
シムスの体位
上半身を少し起こした状態で横向きに寝る
足を少し上げて血を巡らせる
背中を伸ばして斜め上をみる
骨盤高位
シムスの体位
シムスの体位は、妊婦さんにとって快適でリラックスできる寝方です。この体位では、仰向けに寝て右足を左側に倒し、体を横に向けます。また、抱き枕を使ってお腹の下にサポートを置くと、お腹の重みを分散して血流を正常に保つのに役立ちます。シムスの体位は、背中の大静脈を圧迫せずに血流を改善し、血の巡りを促進するようです。
上半身を少し起こした状態で横向きに寝る
寝る際、上半身をわずかに起こした状態で横向きに寝ることもおすすめです。枕やクッションを使って上半身を10度から15度ほど傾けます。内臓などを圧迫しないようにし、息苦しさや胃もたれなどの不快感を緩和します。
入院中はベッドのリクライニングを利用して、少し上半身を起こして過ごしていました。
足を少し上げて血を巡らせる
足を少し上げることで、下肢の血流が改善されます。寝る際に足元にクッションや座布団などを敷いて、足を10cmから15cmほど高くする姿勢をとりましょう。これにより、血液が心臓に戻りやすくなり、浮腫みや冷えなどの症状を緩和する効果があります。同時に足首を回したり、足指を動かしたりして血流を促進していました。
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背中を伸ばして斜め上をみる
横になった状態で、背中にクッションやタオルを背骨にあわせて敷き、背中を伸ばします。仰向けを避けつつ、斜め上を向くことで、気持ちがスッキリします。お腹のふくらみがあまりない時期は、お腹の下にもクッションなどを入れて調節するとよいです。背中が伸びて身体のだるさが軽減していてよかったです。
骨盤高位
トコちゃんベルトをつける時に、骨盤を高い位置に保つことを教わりました。つけ方だけでなく、膝を左右に倒す体操も教えてもらえたので、できる範囲でやっていました。この仰向けでお尻の下にまくらなどを敷いて骨盤を高く保つことで、子宮への圧力を軽減し、子宮頚管にかかる圧を軽減できたと思います。
1人目の3カ月の入院が辛すぎて、次の妊娠では藁にもすがる思いでトコちゃんベルトを購入しました。
このトコちゃんベルトを安定期に入る前から使用していて、安静中もつけたまま横になって過ごしていました。産婦人科で妊婦検診や入院中でも試してみたいと伝えると、サイズを測ってくれて、つけ方なども教えてくれました。トコちゃんベルトを持っている人も、産婦人科に持参してつけ方を見てもらうと安心だと思います。
安静が続くと身体もしんどくなるので、いろいろな寝方を試しながら自分が心地良いと感じるようにしてくださいね。
知っておきたい現実(診断が医師によって違う)
切迫早産の診断基準や治療方法などは病院や医師によって違います。
実際に産科医に聞いた話と友達の話など私が印象に残った、医師によって違うと感じたことを3つを紹介します。
そもそもの妊婦検診について
友達の話では
うちの産婦人科では妊娠9カ月まで内診(エコー)がなかったよ。
と言っていてビックリしたのを覚えています。
私の通っていた病院では、妊娠6カ月でも内診がありました。その時、子宮頚管が短いと言われ次回再診➡そのまま入院となったので、全く友達とは違うと感じました。毎回の妊婦健診の度には、内診してない病院もあるようです。気になることがある場合は、自分から伝えるとしっかり診察してくれるので伝えてみてくださいね。
私も友達と同じ病院に行ったら・・・と考えてしまいました。
診察について
2人目の妊娠中に、自然分娩に特化した産婦人科に行きました。自然な出産に導く為に安産にいい行動を指導しているみたいです。切迫早産の診断や診察についての質問もしました。
切迫早産の診断は、胎児の大きさや内診での柔らかさ、子宮頚管の長さなど総合的に判断するんよ。子宮頚管のはかり方も医師によって違うから、そこだけ(子宮頚管の長さ)をつまんで「大変な状態よ!」って言われたら知識のない妊婦さんはわからんやろうね。
と言っていました。
診断について
同じく自然分娩に特化した産婦人科した病院で聞いた内容です。同じ妊婦さんが病院を変えると医師の診断や指示が違ったという内容です。
Aの病院➡
切迫早産の診断。張り止めのお薬を飲んで安静。
里帰り出産でBの病院に変わると➡
切迫早産ではないと言われて飲み薬をやめ、普通に過ごしていたけど問題なく正期産を迎えた。
このように同じ妊婦さんでも、病院によって判断が違うことを知りました。
大きな声では言えませんが、入院させると病院が儲かるという現実があるなどの話も産科医に聞きました。
主治医を信頼することは大切ですが、病院や主治医を変えると今の悩みも解消する場合もあるかもしれません。
理由もないのに病院を変えることはおすすめできませんが、私は次の妊娠で、実際に病院や主治医を変えたことで辛さや悩みが激減しました。
入院中、自宅安静など状況や妊婦さんの考えはそれぞれ違うと思いますが、次の妊娠など可能な範囲で自分の価値観にあった病院や主治医を選ぶのは大切だと思います。
セカンドオピニオンの重要性: 他の医師の意見を聞くことで、より納得感を得られる場合があります。
※何かあっても責任はとれません。自分の納得いく選択をしてください。
参考になる動画をみつけたのでよかったらご覧ください。
まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
お腹の張りが増えることや子宮頚管が短くなること、この2つに気を付けて過ごしてください。
お腹に力が入る体勢(重いものを持ち上げるなど)
和式トイレにしゃがむ体勢(雑巾がけやスクワットなど)
不安な気持ちや未来が悪くなることを回避したい場合、便利なものをつかってみたり、病院や主治医を変えたりすることも一つの選択肢としてありだと考えています。
あなたが無事37週のゴールを迎えることができるように願っています。